【保存版】家づくりの始め方をプロが完全解説|土地探し・会社選び・予算の考え方
こんにちは。
住宅会社に17年勤め、現場管理10年・設計7年目のけんちくんです。
これから家づくりを始める人に向けて、注文住宅での家づくりの方法を分かりやすく解説します!
- 家づくりは何から始めたら良いの?
- 家づくりに必要なことってどんなことがあるの?
- 後悔しない家づくりをするにはどうすればいいの?
こんなお悩みをはじめ、家づくりの「あんなこと」「こんなこと」について詳しく解説します!
家づくりを始めたばかりなんです。
右も左も分からないので、いろいろ教えてください。
他にも次のような悩みを持っている人も・・・
- この土地を買うか悩んでます。
- 他社の間取りがしっくりこなくて。
- 住宅会社を絞りきれなくて困ってます。
みなさんもいろんな理由で家づくりに悩んでいると思います。それもこれも、家づくりが一生に一度の買い物だからこそ。
お任せください。本記事では業界歴16年の僕が後悔しない家づくりの手順を解説します。
この記事を読み進めていけば、家づくり初心者さんでも後悔しない家づくりができるはずです。
▼後悔しない家づくりは次の順番です▼
家づくりを後悔している人は、一言でいえば情報不足がその原因です。
家づくりは選択の積み重ね。正しい選択ができれば家づくりを後悔することはありません。そのためにも情報収集が大切なんです。
家づくりにいくらの予算をかけられるのか、これで家づくりの方向性が変わってきます。
予算に合う土地・予算に合う住宅会社、予算を把握せずには先に進めません。
一つの目安は今の家賃です。今の家賃からプラスでいくら加算できるのかで住宅ローンの借入額も決まってきます。
土地探しよりも先に住宅会社を選ぶことを強く勧めます。
土地探しは信頼できる住宅会社と一緒に探すことで、良い土地・良い建物になる可能性がぐーんと上がります。
土地探しを住宅会社と一緒に行うメリットは、プロの目線でアドバイスをしてくれること。
敷地に対して道路が接している方角だったり、建ぺい率・容積率からどれくらいの大きさの建物を計画できるか、なども家づくりの計画には重要なポイントですからね。
もちろん土地探しから順に始めていただいても構わないのですが「後悔しない家づくり」というテーマでお話しすると上記の流れになります。
詳しく解説していきます。長くなりますが最後までお付き合いいただけると幸いです。
本記事はこれから家づくりを始める方への一連の流れになりますので、より詳しく知りたい方はそれぞれのカテゴリーからご覧ください。
【STEP1】まずは情報収集
まず後悔しない家づくりのSTEP1として最初にやるべきことは情報収集です。
- 活字で学ぶなら本
- 対面で学ぶならセミナー
- 隙間時間で調べるならネットやSNS
どのような方法で情報収集するかは人それぞれ学びやすい方法で良いと思います、情報収集していくと必ず次のような矛盾した情報を目にするはずです。
- 〇〇がオススメ
- 〇〇は絶対やめるべき
同じものを指してるのに、まったく意見が異なるんです。
一方では良いこと書いてるのに、もう一方では悪いことが書いてます。これだとどっちが正しいのかと混乱してしまいますね。
ネットやSNSなどの情報は玉石混交です。この矛盾ばかりの情報から正しい情報を掴みとるのにみなさん苦労すると思います。
家づくりでは知らなければいけないことがたくさんあるので、家づくりの難しさを痛感することになりますね。
家づくりは選択の積み重ね|正しい選択は正しい情報から
注文住宅での家づくりは、間取にしても仕様にしても、多くの選択肢の中から自分が良いと思えるものを選択することになります。
- 1階LDK or 2階LDKのどっちにしようか。
→LDKの広さ・レイアウト - リビング階段 or ホール階段
→階段の形状はストレート階段or折り返し階段 - 無垢フローリング or 化粧フロアー
→フローリングの幅・色、仕様はどうするか - I型キッチン or 2列型キッチン or アイランドキッチン
→シンク・水栓・食洗機や吊戸棚の有無 - 外装材の、サイディングorガルバリウム鋼板or無垢板
→色・張り方・素材の張り分け
実際の家づくりではもっともっと細かなところも決めなくてはいけません。
クロスの品番、コンセントやスイッチの位置、ユニットバスやキッチンの仕様も考えなくてはいけません。
考えなきゃいけないことって、思った以上に多く感じませんか。
これら一つ一つの選択が積み重なり家がつくられていきます。そしてその選択で家づくりの満足度が変わります。
一つの選択ミスで家づくりを後悔してしまうことになりかねません。
こっちじゃなくて、あっちを選べばよかった。。。
誰かの意見はあくまでその人の考え方・価値観です。
他人の好みがあなたの好みに合うとは限りません。これは家づくりも同じです。
どんな間取りが好みでどんな内装が好みか、そして自分がどんな暮らしをしたいのかで家づくりの方向性は大きく変わります。
それは住宅会社を選ぶときから始まっています。
間取りを自由にできると思って決めた住宅会社が、じつは決められた型の中でしか間取りを変更できなかったり。
最終的に決めるのはあなたです。
それぞれのメリット・デメリットを正しく知り、その上で決断することが大切ですね!
もちろん僕たちは建主さんに最適な提案を心がけていますので、ご安心を。
とはいえプロが言うなら大丈夫だろう、と鵜呑みにするのはNGです。
SNSは情報収集に便利|ただし鵜呑みはダメ!
Instagramをはじめ、SNSではいろんな人が家づくり情報を発信しています。
- 建築中の建主さんのリアルな声
- 新居に越した建主さんのリアルな声
家づくりの流れや実際に住んだ感想など、家づくりを始めたばかりの人には参考になることが多いですよね。
しかし参考になる反面、注意も必要です。
- 2階LDKにして良かった
- タンクレストイレにして良かった
- 収納はたくさん計画した方が良い
そんな発信を見ると、我が家もそうしようと思いがち。
でもこれらを鵜呑みにすると後悔につながります。
少し厳しいことを言いますが、SNSの多くは素人の意見です。その人は良かれと思ったアドバイスが、あなたにとって良いアドバイスとは限りません。
SNSの投稿を鵜呑みにしたばかりに一生に一度の家づくりを台無しにしてしまう可能性があります。
たとえば次のようなことがあります。
2階LDKはいつでも人気のある間取りです。それだけで少数派の家づくりになりますからね。
Instagramを見てなんとなく2階LDKにしたいという人は案外多いですが、2階LDKは理由があって採用すべきです。
タンクレストイレってカッコいいですよね。Instagram映えしますもんね。でもタンクレストイレを採用したことを後悔する人もいるんです。
原因はモーターの故障。それによっておよそ10年後に数十万円の手痛い出費が発生する可能性があります。それでもタンクレストイレを採用するかご検討ください。
「収納は多い方が良い!」と言う声はたくさん聞きます。もちろん大は小を兼ねますから、収納が多い方が良いのは分かります。
ところが収納が多いほど家の広さは大きくなり当然コストアップにつながります。もしコストを抑えて収納を増やそうとすれば生活空間が狭くなります。それでもあなたは収納を優先しますか?
メリットしか見えていない建主さんに、適切なアドバイスをするのがプロがプロたる所以。
家づくりでは広い視点で考えることが大切です。
正しい選択ができるのは、正しい知識を持った人だけです。
家づくりの基礎知識をもっと知りたい、そんな方はこちらのカテゴリーに飛んでみてください。
\ 随時更新中 /
【STEP2】家づくりの予算決め
家づくりのSTEP2は予算決めです。
土地探しよりもビルダー選びよりも、まず先に予算決め。その理由は予算が決まらなければ家づくりの方向性が決まらないからです。
100万円の予算で車を購入しようと思ったとき、新車では予算オーバーするのが分かっているから中古車で探しますよね。
家づくりも同じで、予算に応じて家づくりの方向性が決まってきます。
ひと口に家づくりと言っても、
- ハウスメーカーか、工務店か
- 注文住宅か、建売住宅か
- 既製品を使うか、自然素材を基調とするか
方向性が違えば、費用も大きく異なります。
とはいえ家づくりの予算なんて見当つかないものですよね。
そもそも土地も建物も決まってないのに、予算なんて決められないよ。
だからと言って土地や住宅会社を先に決めようとしたり、住宅展示場に行ったりするのはNGです。
実際に土地や建物を見てしまうと「この家に住みたい」「この土地に家を建てたい」と思ってしまうもの。
魅力的に感じてしまえば、適正な住宅ローンの返済額など関係なしに手に入れたくなるのが人間の衝動というものです。
ましてや住宅展示場にいるのはプロの営業マン。
「あなたの年収ならこんな家が手に入りますよ。」と、そそのかされた結果、返済に苦労することになりかねません。
家づくりを後悔する要因で多いのが住宅ローンの返済苦です。
返済可能額のギリギリまで借りると月々の支払いに追われることになります。予算は最初のうちに押さえておきたいところ。
住宅ローン破綻するとせっかくのマイホームに住み続けることができなくなってしまいますからね。
そうならないようにまずはガッチリ予算を固めましょう!
参考までに
住宅ローンの平均借入額は4,397万円です。
とはいえ住宅ローンの借入額は、住んでる地域によっても違えば、住宅会社や仕様によっても大きく異なります。
頭金をいくら入れるかでも変わってくるので、あくまで全国平均は参考程度に。
詳しくはこちらの記事をご覧ください▼
予算決めを先に行うべき理由はハッキリしていて、予算オーバーを防げるからです。
土地代が思ったよりも高くなったから建物コストを抑えようとするも・・・
↓
いざ家の計画がスタートすると、やっぱりこだわりが捨てきれない。
↓
費用がどんどん膨れて最終的には当初から〇〇万円予算オーバー
毎月の返済が苦しくなって生活の質が下がったり、最近のケースだとコロナがキッカケで住宅ローン破綻した人もたくさんいるようです。
土地を買うとき、住宅会社から見積もりを受け取ったとき、必ずトータル予算で考えるようにしてください。
もちろん諸費用も忘れてはいけません。
家賃から住宅ローン借入額を考える
予算を考えるときの目安で考えるのは今の家賃です。
住宅ローンシミュレーションを利用することで、今の家賃から逆算して住宅ローンの借入額を知ることができます。
たとえばこんな感じで住宅ローンの借入額を知ることができます▼(※スクロールしてシミュレーションの補足もご参照ください)
- 家賃9万円→家賃感覚で3000万円の住宅ローン(※)
- 家賃12万円→家賃感覚で4000万円の住宅ローン(※)
今の家賃が9万円払ってる人なら、3000万円まで住宅ローンを組むことができますので、それ以下で家づくりができれば、家賃感覚でマイホームが持てるということです。
なので今現在払ってる家賃と比較して、
家賃感覚でマイホームが持てるんだ!
はたまた、
住宅ローン4000万円借りたら毎月の返済額は今の家賃+3万円。
家計を見直せば、なんとか払えそうかも。
となるか、、、。
シミュレーションの条件は以下の通りです。
- ボーナス返済なし
- 返済期間35年
- 全期間固定金利 1.315%(りそな銀行:2022年11月現在)
上記の内容で借入額から返済額を逆算してシミュレーションすると、
借入金額3000万円→毎月の返済額は89,160円
借入金額4000万円→毎月の返済額は118,881円
という結果になります。
\シミュレーションしてみましょう/
住宅ローンの借入額が分かったところで、なんとなく予算感が掴めてきたと思います。
住宅ローンの勘違い|「借入可能額=返済可能金額」ではない
予算を決めるときに考えなければいけないことは、住宅ローンの返済期間中に無理なく返済できるかどうか。
返済可能額ギリギリまで借りてしまうと、キャッシュフローが悪化して首が回らなくなり、念願のマイホームを手放すことになってしまう可能性があります。
住宅ローンの借入限度額は年収からある程度予測できます。
借入限度額は年収の約7〜8倍と言われています。
そもそも保証会社の審査に落ちれば一円たりともお金を借りることができません。
仕組みとしては借入額4000万円で審査に出して、問題なければそのまま4000万円借入でき、ダメなら一円たりともお金を貸してくれません。
そのときは3500万円に下げて審査に出し直して、またダメなら〇〇円に下げて審査に出し、の繰り返しです。
年収500万円のサラリーマンは3500万円〜4000万円くらいまで借入できる可能性があります。
クレジットカード・電気代・スマホ代の滞納があれば、審査落ちしてしまう可能性が高いです。
審査に受かりお金を貸してくれることになったとしても注意が必要です。
「銀行が貸してくれる費用=負担なく返せる費用」ではありません。
毎月の生活が困窮しながら住宅ローンを返済している人はたくさんいます。住宅ローンは無理なく返済できる金額を自分で考えなければいけません。
「今の家賃でマイホームが持てる」は要注意!
営業マンがよく言う言葉。この一言で家づくりを決心する人も少なくないですよね。
今の家賃と同じでマイホームに住めるならお得よね!
マイホームを持つと次の費用がかかってきます。
- 固定資産税(毎年)
- 火災保険(2022年9月〜5年に1回)
- 家のメンテナンス費用(随時)
固定資産税・メンテナンス費用は忘れがち。
火災保険は賃貸と比べて負担額が大きくなるので要注意!
賃貸の火災保険は年間5,000円程度しかかかりませんが、戸建ての火災保険は10年で10万円も20万円もかかります。
住宅ローンの返済額が今の家賃と同じくらいの費用だとしても、家を持つだけで発生する費用のことをお忘れなく!
ゆとりのある返済計画を!
金融機関によって異なる金利は、0.1%違うだけで総返済額は30万も40万も変わります。
0,2%、0,3%と金利が変われば総返済額は100万円単位で変わります。
金利の安いところで住宅ローンを借りるだけで数百万円も返済額に差が出るなら比較しないのはもったいないですよね。
とはいえ
- 金利とかよく分からない
- 金利の比較なんてめんどくさい
- 普段使いしている銀行だから
こんな理由で、なんとなく住宅ローンを申し込む人がほとんどだと思います。
金利は金融機関のホームページで簡単に比較ができますが、金融機関のホームページを一行ずつ見比べて金利を比較するのを自力でやるのは正直めんどくさいです。
そんなときに便利なのが「モゲチェック」というサービスです。
普段使いしている銀行で住宅ローンを利用するのも良いですが、少しでも返済額を抑えたい人はモゲチェックの公式サイトをチェックしてみください。
毎月の返済額や総返済額を抑えたり、好条件の住宅ローンを紹介してくれるオンラインサービスです。
同じ食材でもスーパーによって価格が違うように、住宅ローンも金融機関によって金利が変わります。金利が1%違えば35年ローンで300万円も500万円も返済額が変わってきます。
ネットで各金融機関の金利を一つずつ比較するのはとってもめんどい!金融機関の金利をまとめてチェックできるのがモゲチェックのいいところ。
モゲチェックを利用すれば大手金融機関の住宅ローンの金利差を比較できます。これから家づくりを始める人には自信を持ってオススメできるものです。
まずは自分がいくら借りられるのか、そして次に金融機関の違いでどれくらい返済額が変わるのかを知ることが予算組みでは大事になります。
無料で利用できて、それでいて100万円単位で返済額を抑えることができますから。
\金利差1%で総返済額は数百万円も変わります/
/1回5分の入力で複数社比較できます\
住宅ローンのお勉強は家づくりの話がもう少し具体的になってからでも問題ありませんのが、実際に住宅ローンを借りるときは、もっと具体的な知識が必要になっていきます。
- 変動金利と固定金利ってどっちがいいの?
- 金利の違いでどれくらい返済額が変わってくるの?
- 頭金って入れた方がいいの?
- もし住宅ローンの審査に落ちた時ってどうしたらいいの?
これらの疑問にお答えしていますので気になる方はこちらから▼
- 家づくりの予算=土地代+建物代+諸費用(目安100万円)
- 住宅ローンの借入上限額は年収のおよそ8倍
- 借入可能額=返済可能額 ではない!
- 住宅ローンの毎月返済額→目安は「今の家賃+2万円〜3万円」
- 住宅ローンは金利によって総返済額が数十万円〜数百万円変わってくる
- 金利は金融機関によって結構違う!←モゲチェックの一括比較がオススメ
予算をイメージできたら次はビルダー選び。土地探しを先行するのは少々リスクがあります。
土地を優先しすぎたあまり肝心な家にかけられる予算が少なくなり、残りの予算で建てられる住宅会社しか選べなくなる恐れがあるからです。
希望の地域の空き地を見つけたからといって、見切り発車で土地を購入するのはNGです。
トータル予算の関係で建物に予算が回せず、全然理想の家にならなかったケースもありますからね。
土地については「住めば都」と感じるものですが家は「住めば都」とはなりません。毎日の生活に直結するので嫌なものは嫌ですよね。
【STEP3】住宅会社(ビルダー)を探す
一口にビルダーと言ってもあまりに数が多すぎて、何を基準に・どの会社を選べばいいのか迷ってしまいますよね。
業界歴16年の僕が住宅会社を選ぶポイントについて解説したいと思います。
ハウスメーカー・工務店の違い
住宅会社を選ぶときに発生する最初の問題、
それが「ハウスメーカー・工務店」何が違うかさっぱり分からん問題。
ざっくり違いはこんな感じです。
ハウスメーカー(HM)
住宅会社をイメージするとき、はじめに思い浮かぶのはハウスメーカー(HM)だと思います。
テレビCMや住宅展示場など何かと目につく機会がありますね。
- 規模が大きい「安心感」
- アフターサービスが手厚い
- 倒産リスクが少ない
- 規格化で工期が短い
- CMとかで宣伝しまくってる分、建物価格が高くなりがち
広範囲な営業エリアで規模が大きい住宅会社、これがハウスメーカーです。
北海道を中心としたHMだったり、関東圏を中心としたHMだったり、全国各地が営業エリアの大手のHMがあったりしますね。
営業・設計・インテリア担当などしっかり組織化されているのが特徴で、大手のHMなんかはフランチャイズで、地元の施工業者が担当するのが一般的ですね。
工務店
ハウスメーカーよりも狭い施工エリアの住宅会社で、設計から施工まですべて自社スタッフが行う体制が多いですね。
- 間取りやデザインの自由度が高い
- 融通が利きやすい
- ハウスメーカーより安価な傾向
- HMと比べると倒産リスクが高い
設計施工一貫のメリットとしては、自社スタッフで全て行なっているので設計・施工のコミュニケーションが取りやすく、工事がスムーズなことです。
住宅会社を選ぶポイント
住宅会社を絞るのは、まずは粗くふるいにかけ、それから徐々に細かなふるいにかけるイメージです。
次の順番で考えていくと絞りやすいと思います。
- 気になる住宅会社をピックアップ
- ホームページで標準仕様をチェック
- 住宅会社に資料請求
- 実際に建物を見に行く
- 営業マンと話してみる
この段階で大事なことは数多くの住宅会社からあなたの理想の家づくりができる会社を厳選することです。
⑤の時点で無理に一社に絞る必要はありません。
複数社残った場合は、それぞれから間取りの提案をもらって最終的に建てる会社を選んでいきましょう。
気になる住宅会社をピックアップ
住宅会社を選ぶはじめの一歩は、好みかどうかで良いと思います。
住宅雑誌やテレビCMなど、住宅会社を知るキッカケはいろいろあると思います。最近ではホームページやポータルサイト・SNSなどもありますよね。
そこでのパッと見の第一印象、気になる住宅会社をピックアップしていきます。
ホームページで標準仕様をチェック
要望があればある程度なんでもできるのが注文住宅のいいところです。
とはいえ標準仕様がその会社のスタンダードな家づくりです。
無垢フローリングを希望するなら標準仕様で採用している会社を選んだ方が良く、耐震性能を高める家を求めるなら普段から耐震性能の高い家づくりをしている会社を選ぶべきです。
自分の要望とビルダーの標準仕様がマッチしてる方が、予算も仕上がりも納得のいくものに近づきます。
住宅会社に資料請求
ホームページには住宅会社の情報が詰め込まれているので、じっくり見ればそのビルダーのある程度のことを知ることができます。
とはいえホームページを隅々まで見ていくのは結構な労力。複数のビルダーのサイトを見ようと思ったらさらに大変です。
そこで活用したいのがビルダーの資料(パンフレット)です。
ホームページの内容をギュッと詰め込んだものになるので、ホームページを隅々まで見るよりも資料を見た方が圧倒的時短になります。
とはいえそれぞれの住宅会社に「名前・住所・電話番号・メルアド」を入力するのもそれはそれで大変です。
一括サイトなら一回の入力で複数社から資料請求できるので、複数社で比較したいと思ってる人にはとっても便利です。
気になる住宅会社が複数あったり、そもそもどの住宅会社にしようかと悩んでる人は、ぜひこちらのLIFULL HOME’Sの公式サイトをチェックしてみてください。
実際に建物を見に行く
百聞は一見に如かず。実際に見てみると良くも悪くも印象が違うことは多いと思います。
実際のイメージが異なる理由は、その空間で見た時にどう見えるかが大きいと思います。
写真のように切り取って見る場合と、その場にいて空間を眺めた時にそれが空間全体にどう影響しているのか。空間としてマッチしているか、チープに(安っぽく)見えるものなのか。
具体的じゃなくて良いので、モデルハウスやオープンハウスを見て肌感覚として、合う合わないを体感するのが大事です。
営業マンと話してみる
家づくりは信頼関係が大事です。良い営業マンに出会うことができれば良い家づくりに近づきます。
「お客さんのため」と思っていろいろ動いてくれる営業マンは心強い味方です。
一方で気を付けないといけないのが口だけの営業マン。
ウチの家はこんなに厚く断熱材を充填してるんです。という営業マンは基本怪しい!
高性能の断熱材を入れたら高性能な家ができるわけではありません。
断熱性能は何を入れるかよりも、どう入れるかが大事なんです。これを分かっていない営業マンがたくさんいるんですよね。
低予算で高品質はあり得ない
全く同じ土地に全く同じ間取りで全く同じ仕様なのに、一方のビルダーは2500万円でもう片方のビルダーは2600万円だったりするものです。
みなさん安い方のビルダーを選ぶと思います。なぜなら同じ家をわざわざ高いお金を出して買おうとする人はいませんからね。
ところが安いには安いなりの理由があり、高いには高いなりの理由があります。
それはズバリ、手間のかけ方が違うのです。
全く同じ条件で家を建てても、手間をかけるかかけないかで家の完成度だけではなく、家の性能までもが大きく変わってきます。
ローコストの悪循環|安く早くで雑になる
手間をかけるか、手間をかけないかで最も大きく変わるのが断熱性能と気密性能です。ここでは分かりやすく断熱性能を例にします。
木造住宅で最も普及している断熱材はガラス繊維を主原料としたグラスウールです。下の写真のように柱と柱の間に充填するタイプの断熱材ですね。
断熱材は読んで字のごとく「熱を断つ材料」です。つまり屋外と室内の熱の授受をなくし、冬でも暖かく夏は涼しく、というものです。
先ほどの写真のように隙間なくびっしり充填されてるのが正しい断熱材の充填方法で、僕からするとこの写真くらいびっしり充填されてるのが当たり前の施工です。
ところが、残念なことにローコスト住宅では先ほどの写真のように隙間なく充填されていることはほぼありません。隙間だらけです。
その理由こそがローコストだから。
基本的に自社大工ではない限り工務店の下請け大工です。ローコスト住宅は下請け業者に払う費用も当然ローコストになり、当然大工に払うお金も安くなります。
大工さんが1棟200万円で仕事するのと、1棟100万円で仕事するのとでは、後者の方が2倍の棟数を建てないと同じ稼ぎになりません。
2倍の棟数やると言っても、大工さんのやることは同じわけですから限界があります。その手間をどこで帳尻を合わせるかというと、見えなくなる部分です。
断熱材なんて充填してから石膏ボードを張ってしまえば見えなくなってしまいますからね。
断熱材は充填の仕方で性能が半減するとも言われています。100mmの断熱材を入れても50mmの断熱効果しかないということです。
そういうところが予算の差になり、そして性能の差になります。
ネットの口コミ・評判|注意点
どんなものでも口コミ・評判は気になるもの。
〇〇工務店 口コミ
〇〇ハウス 評判
僕は注文住宅のビルダーに勤めていて、自社の口コミを見たりもするのですが、書いてることはいい加減です。
実際に建てた人の感想もありつつも、絶対これウチの話じゃ無いよねって内容も書いてます。
信じるか信じないかはあなた次第、みたいな感じですね。
【STEP4】土地を探す
土地探しを始めようと思っても、そもそも探し方が分からないもの。ここでは土地の探し方から、土地購入の決め手についてお話ししたいと思います。
土地探し3つの方法
土地探しの方法
- ネットで検索
- 不動産会社に行く
- 自分の足で空地を探す
どの順番から始めても良いのですが、僕としては①から順番に土地探しを始めることをオススメしています。その理由を詳しく解説します。
①ネット検索で探す → ポータルサイトは超便利(デメリットあり)
土地を探すときによく利用されているのがネットに載ってるポータルサイト。
具体的には、
- SUUMO
- ライフルホームズ
- 東急リバブル
- at home
- オウチーノ
- 不動産ジャパン
- Yahoo!不動産
- いえらぶ物件検索
- ハトマークサイト
- ニフティ不動産
他にも地元のポータルサイトもあったりしますが、特にチェックしておきたいのが
「SUUMO・ホームズ・東急リバブル・at home・不動産ジャパン」
上記5つは土地情報がたくさん載っているのでお目当ての土地が見つかりやすいかもしれません。あれもこれも見るのが人にはオススメです!
最大のメリットはスマホで手軽に土地探しできることです。
また地域を限定して調べることで、目当ての地域の土地の相場を掴むことができます。この地域で坪単価〇〇万円は安い!と肌感覚で感じるようになれば、土地購入時の判断がつきやすいですね。
手軽で簡単に土地探しできることから、競争が激しく買い手がつきやすいというのがデメリットになります。
そのせいで条件の良い土地は少なく、掲載されている土地の売れ残り感は否めません。
②不動産会社に行く → 土地の新着情報が得られる
ネットで土地探しをしている人と話をする場面も多く「ずっとインターネットで土地探ししてるけど、いい土地がないんです」なんて声もよく聞きます。
先ほどネット検索のデメリットに挙げたように、ポータルサイトなどのネット情報は競争が激しく、良い土地はすぐに買い手が見つかってしまうのです。そしてじつを言うと、良い土地はネットに出回らないというのがあります。
ポータルサイトに掲載するとお金がかかるからです。不動産業者の仲介手数料は売買価格の3%+6万円(税抜)と決まっていますから、できることならお金をかけずに売りたいもの。
ポータルサイトに載せるのは、売れ残ったときにしようと思うもの。こうした背景があるので不動産会社に行った方が良い土地情報が手に入るということです。
不動産会社に行く最大のメリットは、なんといっても土地の新着情報を持っている可能性が高いということ。
担当者がつくことで、未公開の土地情報を教えてくれることもあります。ただしこの場合は、1週間以内に買うか買わないかを判断しないといけなかったりと、決断するまでタイムリミットがある場合がほとんどです。
良い土地かどうかの判断基準を養うためにも、はじめにネット検索で土地の相場感を掴んでおくことが大切になります。
③自力で空地を探す → 根気と時間が必要
ネット検索・不動産会社、これでも良い土地が見付からない場合は、最終手段として自力で探す方法があります。
自力で探す方法として以下の方法があります。
- 自宅に届くチラシ広告
- 売り地看板が立ってる空き地
- 売りに出ていない更地の地主を探して交渉する
住みたい地域が今住んでいるところから遠い場合は現実的ではないかもしれません。
こんなに時間と労力をかけたのに結局気に入った土地が見つからなかった!となる可能性は十分にあります。よほど強い覚悟がない限りオススメできません。
ちなみに、売りに出てない土地も購入できる方法があります。もしポータルサイトや不動産会社の土地情報に満足できなければ参考にしてみください。(ただ、大変です。。。)
売りに出ていない土地は持ち主が高齢だったり、近くに住んでいないことが多いです。そんな土地を購入したい場合は以下の方法があります。
①法務局で登記簿をとる
土地の詳細情報は、全て登記簿謄本(登記事項証明書)に記載されています。
登記簿謄本は管轄の法務局に保管されていて、お金を払えば誰でも自由に閲覧できます。ネットでの閲覧も可能なので、法務局のWEBサイトでチェックしてみましょう。
②不動産会社に相談する
最寄りの不動産会社が窓口になってくれることが多く、持ち主が不動産会社の場合もあります。
ただ、不動産会社経由で取引をすると、高額な仲介手数料がかかってしまうのが難点ではあります。
土地を見るときのポイント・注意点
実際に土地を見に行ってしか得られない情報がたくさんあります。
- 周辺環境はどうか
- 土地の高低差があるか、どれくらいあるか
- 眺めの良いところがあるか
- 日当たりはどうか
- 隣地境界に面して隣家の物置・花壇等はないか
- 敷地の周りに電柱・ゴミステーションがないか
- 歩道の切り下げはされているか
- 周辺の交通量はどうか
- 敷地内の水はけはどうか
隣に家が建っているから午後から暗そうだなぁと思っても、意外と夕方までしっかり日が入る場合もあれば逆パターンもあります。
いろんな時間に行ってみるのとそのときそのときで、違った発見があると思います。
土地は申し込み順|悩んでいたら買われちゃうかも
土地は不動産会社に申し込んだ人から順に優先順位がつきます。
具体的には買付証明書を提出した順です。
土地調査に時間をかけすぎると、先に買い手がついてしまう可能性がありますのでご注意ください。
住宅会社は無償で土地を探す → 大きなデメリット
相談すれば土地探しをしてくれる住宅会社もあると思います。こういったケースだと無償で土地探しを手伝ってくれるはずです。
住宅会社には頻繁に不動産会社から新着の土地情報が集まりやすかったりもするので、割りとネットにも出る前の情報を仕入れることもできたりします。
僕の会社には3日に1回くらいの頻度でメール・FAXで土地情報が送られてきます。
無料で土地探しを手伝ってくれるなら住宅会社にお願いした方が良くない?って思うかもしれませんが、正直住宅会社に土地探しの依頼をするのはあまりオススメできるものではありません。
- 違うビルダーで契約する時に気まずい
- 利便性はおろそかにされがち
- 自社の建設費を確保した上で予算以下の土地しか紹介しない
たとえば、A社の家は相場が3000万円・B社の家は相場が2500万円
予算4000万円の場合、A社の場合は1000万円以下の土地しか紹介されませんが、B社の場合は1500万円まで土地に予算をかけられるので、土地の選択肢が広がりますね。
住宅会社が土地探しをするときは、自社で家を建てる場合を想定して土地を限定します。
4000万円の予算と聞けば、
「うちの建物相場は3000万円だから1000万円以下の土地しか紹介できないな。」と思うのが必然です。
住宅会社が無償で土地探しを手伝うのは、土地探しから自社で建ててもらうためです。
だから1500万円でいい土地があっても紹介しません。なぜならそうしないと予算の関係で他社へ行かれてしまうからです。
また提案してもらった土地を購入したあと、他社の家に目移りしてしまった場合、無償で土地探しを手伝ってもらった手前、そのまま土地を探してくれた住宅会社と最後まで進めてしまう人も少なくありません。
土地探しは「住宅会社に相談する」スタンスが良い
上記のことから土地探しを住宅会社に丸投げするスタンスではなく、ご紹介したようにネットや不動産会社を利用した土地探しでいくつかピックアップした上で「この土地どうですか?」とアドバイスを求めるようなスタンスをオススメします。
土地だって何百万円、何千万円の買い物ですから、高額な買い物です。土地を購入するときは本当にこの土地でいいのかな?と、不安に思うものですよね。
ところが購入前に住宅会社に相談することで、間取りのアドバイスだったり、日当たりのアドバイスだったり、お庭の取り方とかのプロ目線でのアドバイスをしてくれます。
その方が結果的に自分が納得した土地を選べて、なおかつ住宅会社のアドバイスによって、自信を持って土地を決めることができます。
▼土地探しに疲れたときにご覧になってみてください▼
家づくりの始め方の一連の流れはこんな感じです。大まかに家づくりは何から始めたら良いのかがお分かりいただけたかと思います。
【STEP5】家づくりの行動第一歩→資料請求
家は建てて終わりではありません。ビルダー選びに失敗すると、引っ越してからもその先もずっと後悔することになります。
これまで一貫してお伝えしたように、家づくりで重要なのは情報収集です。
いよいよ実際に家づくりを始動しようと思ったときの第一歩としてオススメなのが「資料請求」です。
- ビルダーによって標準仕様や住宅性能の差はどの程度違うのか
- あなたの理想の家づくりを実現してくれるビルダーはどこなのか
これをしっかり理解するためには、ビルダーごとの特徴をよく理解することが肝心です。
そうは言っても企業のホームページから一社ずつ資料請求するのは意外と大変。
名前・郵便番号・住所・年齢・家族構成など、いちいち入力しなければいけませんからね。正直、めんどくさいですよね。
そんな時に便利なのが一括資料請求です。
ここではLIFULLHOME’Sをご紹介したいと思います。LIFULL HOME’Sの特徴をさらっとご紹介します。
特徴①:ビルダー検索が簡単
- 要望別に検索(平屋・高気密高断熱・デザイン住宅など)
- 建物価格(坪単価)別に検索
- 建築予定地別に検索
特徴②:建物参考価格が表示されているので予算立てしやすい
特徴③:田舎から都会まで、建設地は全国各地対応している
\資料請求すると家づくりノートももらえます/
▼全国各地のビルダーがここから検索できます▼
資料請求したら企業から営業電話とか掛かってくるんじゃないの?と思うかもしれませんが、企業側としてはそれが仕事なので、営業電話が来るのは致し方ないところ。。。
仮に営業電話から営業マンの人間性・信用度合いを図ることができますから、営業電話は決してデメリットだけではありません。
でもめんどくさいですよね。忙しい時に限って電話が来たりするものですよね。とはいえそれ以上に複数の会社から資料請求できるメリットの方が大きいかと。
営業マンのペースに乗せられるのがイヤなら、
家づくりを見送ることにしました。
再開したらこちらからご連絡差し上げます。
これで営業電話を撃退できますのでご安心を。
以上、長々お付き合いいただきありがとうございます。他にもいろいろ家づくりについて発信しているので、カテゴリーページから気になるところを読んでみてください。