【その土地購入チョット待った|近隣住人に要注意】隣人トラブルは予防が大事
この記事はこんな僕が解説しています▼
- 2006年から注文住宅の会社に勤務
- 土地探しから間取り提案、引渡しまで一貫した実務経験
- 営業、設計、現場監督をしている現役建築士
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終の住処のマイホーム
良い土地が見つかって、良い住宅屋さんに家を建ててもらって、いよいよ待ちに待った新居での生活。
心待ちしていたマイホームにいざ引っ越してみると「隣人トラブル」によってその後の生活が狂わされてしまうケースもあります。
僕は学生の頃にレオパレス21に住んでいて、毎日夜中の2時過ぎくらいにアコスティックギターを弾いて熱唱している隣人に悩まされた経験があります。
そして管理会社に言ったらなぜか僕が引越しさせられる羽目になったことは今でも忘れません。
僕が引越したことで隣人トラブルは解消できました。
ところがマイホームを建ててしまえば気軽に引っ越しなんてできません。隣にどんな人が住んでいようと、その後何年・何十年と住み続けなければいけません。
近隣との人間関係はまさに死活問題です。なんとしてでも近隣トラブルは避けたいところですね。
本記事は隣人トラブルを予防する方法と、隣人トラブルが起きた時の対処法についてお話ししたいと思います。
住宅ローンの支払いもあるし。今更引き返すなんてできっこない。
そうなる前にぜひご覧ください。
隣人トラブルの原因
まずは隣人トラブルの原因から。
工事で揉める
- 工事車両の出入り、駐停車
- 現場作業時の騒音
先に家を建てる方は比較的自由に工事ができますが、あとに家を建てる方は先に家を建てた人に配慮しながら工事をしなければいけません。
先に家を建てた住民が「お互い様よね」と思ってくれる人なら良いのですが、必ずしもそう思ってくれる人ばかりではありません。
僕は現場監督として家づくりに携わっています。
隣人からクレームを言われることも少なくありません。
- 工事の音がうるさい
- 工事車両が邪魔
できるだけ近隣に迷惑をかけないよう努めるものの、周りにいっさい迷惑をかけずに工事するのは現実問題むずかしいのです。
近隣に住む人からすると、
夏場の暑い日でも窓を開けたくても工事の音がうるさくて窓を開けられない。
工事車両が邪魔で通行しにくい。迂回しないといけない。
工事が終了するまでこれらストレスを持ち続けることになります。
近所の人からすると、いつになったら工事が終わるのか分からない状態で過ごすことになるので、ストレスですよね。
これら工事によるストレスが蓄積していき隣人トラブルに発展します。
怒りの矛先が住宅会社に向いてくれたらまだ良いのですが、隣人の怒りの矛先がそこに住む建主さんに向いてしまう場合もあります。
音で揉める
工事中の音の問題以外にも、引っ越してからの音が揉める原因にもなります。
- 賑やかなファミリー
- 子どもの泣き声
- ペットの鳴き声
- 楽器の演奏
賃貸ではできないことを叶えるためにマイホームを建てた人もいると思います。
引っ越したらバーベキューをしたい、犬を飼いたい、ピアノを弾きたい。
それなのにまさか隣人トラブルによって、叶えたい夢が叶えられないことも。
日当たり・眺望で揉める
分譲地や住宅街では、隣に家が建つと少なからず日当たりに影響が出てしまうものです。
住宅街なのでずっと隣に家が建たないという保証はありません。それなのにお宅のせいで日当たりが悪くなった、とクレームをつける隣人がいます。
- 東側に家がたてば、朝日が入らなくなったとか
- 西側に家が建てば、午後から日が入らなくなったとか。
お宅の家が建ったせいで景観が悪くなった、なんてクレームを言う人もいるようです。
隣人トラブルを防ぐポイント
次に隣人トラブルを防ぐ方法をご紹介します。
工事前・工事後の近隣挨拶
隣人トラブルを未然に防ぐには、まず人間関係を良好に保つのが不可欠です。
僕たちだって人間関係によって態度が変わりますよね。
あの人は嫌いだから、
あの人は好きだから、
その人間関係を良好にする方法こそがコミュニケーションです。
とはいえ特別何かをするわけではありません。挨拶だけでいいんです。
- 新築工事が着工する前
- 竣工して引っ越した後
この2つのタイミングで挨拶すればひとまずOK。
工事前の挨拶はもっとも大事です。
隣家に何も言わずにいきなり工事スタートは絶対避けるべきですね。
工事はだいたい朝8時から8時半からスタートです
家事が一段落してからソファでくつろごうと思ったタイミングで隣の空き地が重機でガッチャンガッチャン工事されたら何事かと思いますもんね。
最初のスタートで隣人の逆鱗に触れたら、今後の工事もやりにくくなるし、引っ越してからの関係も微妙ですね。だから最初の挨拶は絶対欠かせません。
工事序盤は
✔︎地盤改良の杭打ち機
✔︎基礎工事のユンボ・ダンプ
工事現場の周辺は重機が行き交い、音もうるさいのでクレーム言いたくなる気持ちはとっても分かります。
だからこそ事前の挨拶で予告しておくのが大事です。
隣で家を建てる〇〇です。
×月×日から工事スタートするのでご迷惑おかけしますが、よろしくお願いいたします。
と挨拶すれば、よほど変な隣人じゃない限り大丈夫です。むしろここで揉めるようでは、絶対に隣人付き合いはできませんね。
そして工事中に現場へ行く機会があれば、適度なタイミングで挨拶するの配慮も大事ですね。
とにかく隣人との人間関係を壊さないようにするのが大事です。ただあまり深い関係になると、それはそれでめんどくさくなるのでご注意を。
騒音対策
これまで静かに暮らしていた近隣の人たちにとって、新たに越してきた人のせいで生活が乱されてしまえば、クレームの一つや二つ言いたくなるものですよね。
- 賑やかなファミリー
- 子どもの泣き声
- ペットの鳴き声
- 楽器の演奏
室内の音が外に漏れ出る主な場所は窓です。
とはいえ日射取得・通風には欠かせない窓なので無くすことはできません。
室内で大きな音が出ると分かっているときは窓にトリプルガラスを採用するのは効果的です。
トリプルガラスにすると断熱性能も上がるのでメリットは大きいですね。
隣人トラブルに悩んだときの対処法
住んでから隣人トラブルに発展する場合もありますね。
そんなときの対処法を考えてみましょう。
内窓をつけて防音強化
音の問題は住んでからの環境の変化でもトラブルになることがあります。
子ども生まれた、楽器を習い始めた、、、
窓はペアガラスだから音が外に漏れ出ちゃう。とはいえ既存の窓をトリプルガラスに入れ替えるには室内側の壁・屋外側の壁の補修が必要になるので工事費が何十万円にもなってしまいます。
一箇所だけじゃなく、何箇所にも交換が必要になれば百万円オーバーになるかもしれませんね。
そこで既存の窓を残しつつ、室内側にもう一台の窓を設けるいわゆる二重サッシにすることで、既存の窓+内窓のダブルの防音対策ができます。
大掛かりな工事も不要なので、費用を抑えることもできますね。
相談窓口へ連絡
ニュースなんかで隣人との事件を見たりすると、隣人との話し合うのはなんだか怖いですよね。
話し合いがこじれて、余計に隣人トラブルが大きくなったりするのも怖いです。
そんなときは警察に相談するのもひとつです。
とはいえ警察には相談するのは重たすぎると感じるなら
町内会などの自治体に相談するのも一案ですね。
これから土地を購入する人なら、事前に近隣調査を依頼する専門窓口に相談するのも良いかもしれませんね。
まとめ|隣人トラブルは予防が大事
隣人トラブルは未然に防ぐのが望ましいです。
トラブルを防ぐにはコミュニケーションが大事です。
工事前、工事中、工事後の挨拶で隣人との人間関係を築ければ隣人トラブルを防ぐことに直結します。
その上で、できるだけ隣人側に設ける窓の大きさに配慮することも必要かもしれません。
もし引っ越してから隣人トラブルに発展してしまった場合は、町内会などの自治体に相談することも一つと言えますね。
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